よろず編集後記

よろず編集者を目指す井内千穂のブログです。

中学生サミット2018その⑤ 自分が自治体の首長だったら?

青森行きを敢行した今回の中学生サミットは例年より1日長い2泊3日の行程であった。さて、最終日。 初日の六ヶ所村での原子燃料サイクル施設の見学、2日目の東京でのNUMO(原子力発電環境整備機構)のレクチャーを踏まえて、3日目は生徒たちによる対話セ…

中学生サミット2018その④ NUMOに質問

「地層処分問題をサイエンティフィックにダイアローグ」と謳うこの「中学生サミット」のプログラムには、毎回、NUMOの担当者から地層処分の基本について話を聞くというセッションが含まれている。 NUMOというのは、Nuclear Waste Management Organization of…

中学生サミット2018その③ 六ヶ所バスケット

翌朝、再び八戸駅へ。青森県での滞在時間はトータルで24時間に満たない。せっかく日本各地からはるばる本州の北端まで来たのだから、もう少し長く現地の空気を吸いながら、昨日見聞きした真新しい知識と「物語」について、生徒たちが互いの感想や意見を交換…

中学生サミット2018その② 六ヶ所村の人の話を聴く

原子燃料サイクル施設の見学を終えて再びバスに乗る頃には日が暮れていた。5時過ぎ、六ヶ所村内のスパハウスろっかぽっかに到着。立派な温泉施設だ。そう言えば、村内で見かけた体育館や郷土館も立派だった。 入浴のために立ち寄ったわけではない。施設内の…

中学生サミット2018その① 六ヶ所村へ

昨年末、冬休みに入ったばかりの三連休に二泊三日で開催された「中学生サミット」にオブザーバーとして同行した。 「中学生サミット」は、原発で出る「核のごみ」の問題について、中学生たちが考えるというユニークな企画である。東京工業大学の学術フォーラ…

そして大人たちは ~日本・ベラルーシ友好訪問団2018報告会その④

そうこうしているうちに年が改まり、「一月は行く」という言葉の通り、早くも月末である。昨年の10月に訪ねた福島県Jヴィレッジでの日本・ベラルーシ友好訪問団2018年報告会について書き残していたことをまとめておこう。 福島の高校生たちやベラルーシの学…

パネルディスカッションは難しい⁈ ~日本・ベラルーシ友好訪問団2018報告会その③

諸々雑事に追われている間にずいぶん時間が経ってしまったが、メモを頼りに記録と記憶を残しておこう。 去る10月8日に福島県内のJヴィレッジで開催された日本・ベラルーシ友好訪問団2018報告会。前半に福島の高校生たちとベラルーシの学生たちが素晴らしいプ…

ベラルーシの学生たちの声 〜日本・ベラルーシ友好訪問団2018報告会その②

福島の高校生たちに続いて登壇したのはベラルーシの大学生たち。ベラルーシ国立大学日本語学科で学ぶ6人の女子学生が美しい日本語で語った。 「チェルノブイリの原発事故は私たちが生まれるよりずっと前で、既に歴史上の出来事のように感じていましたが、こ…

福島の高校生たちが見たベラルーシ 〜日本・ベラルーシ友好訪問団2018報告会その①

三連休最終日の体育の日、福島県内の「Jヴィレッジ」で、この夏ベラルーシを訪ねた高校生たちの報告会が開催されるというので聴きに行ってきた。 楢葉・広野両町にまたがる国内初のサッカーのナショナルトレーニングセンターだった「Jヴィレッジ」は福島第…

サントリーホール前でライブビューイング

そろそろ芸術の秋。サントリーホール・アークヒルズ25周年の2011年にスタートし、今年で8回目を迎えるという「ARK Hills Music Week」に初めて行ってみた。 5月の記者会見で今年からの新企画「ARKクラシックス」を知り、ピアニスト辻井伸行とヴァイオリ二ス…

しぶとい金木犀

地震、豪雨、台風、また地震、また台風と災害続きだったこの夏。その中では比較的平穏だった東京だが、猛暑の中の引越しはキツかった。既に会社員ではなくなったので、毎日の通勤地獄やフルタイム勤務はないものの、平日休日関係なく締め切りに追われるこま…

フィデリオ仮装合戦

人間は自由じゃない・・脳の働きや決定論のややこしい話は抜きにしても、罪人と判定されれば拘束され、自由な身だと思っている人々各々の自由な考えだって所詮は思い込みの産物に過ぎず、その思い込みは誰かに操作されている。そんな怖ろしい舞台を観た。 ベ…

田崎悦子ピアノリサイタル「三大作曲家の愛と葛藤」

いつもながら、自分にとって行くべき音楽会は絶妙なタイミングで開催される。必ず行くべしと言われているようだ。5月26日、土曜日の昼下がり。この前の週でも後の週でも行くことは叶わなかった。 ところが、会場でプログラムと一緒に受け取った小冊子には「…

サントリーホール オープンハウス② ホールで遊ぼう!

プレビュー記事というのは罪なもので、自分もまだ見聞きしていないイベントについて、主催者側へのヒアリングやプレスリリース、場合によっては関係者へのインタビューを元にまとめるわけだが、「実際はどうなんだろう?」と心配になる。サントリーホールは…

サントリーホール オープンハウス① 急な記事

サントリーホールに初めて入ったのは、プロの演奏会を聴きに行った時ではない。開館間もない1987年の1月、所属していた学生オケの70周年記念定期演奏会の時だった。5年に一度の東京公演である。「世界一美しい響き」を目指して設計された東京初のクラシック…

桜舞い散る

早くも葉桜。 桜の季節があっけないのは毎年のことながら、今年はことのほか急ぎ足で終わってしまいそうだ。東京のソメイヨシノは、平年より9日早く、昨年より4日早い3月17日に開花して、3月24日には満開のニュースが流れていた。平年より10日早く、昨年より…

トランペット@古民家

トランペット奏者・オリパパこと織田準一さん、作曲家・オリママこと織田英子さんご夫妻に初めてお会いしたのは数年前。しおみえりこさん&橋爪恵一さんが主宰する立川のLaLaLaアーティスティックスタジオでのコンサートだった。 それ以来、ときがわ町のお宅…

マザー・テレサ写真展@上智大学

これもまたずいぶん前のことになるが・・・ 昨秋のある日、ひょっこりマケドニア大使館からメールが届いた。11月の終わりから12月始めにかけて、上智大学でマザー・テレサの写真展が開催されるという。 マザー・テレサ写真展を開催します | ニュース | 上智…

地層処分って本当にできるの?⑤ 幌延を見て語り合う

昨年8月に北海道の幌延深地層研究所を見学した直後に、都内で参加者および関係者による座談会が行われた。真夏の暑い日であったと記憶している。ずいぶん時間が経ってしまったが、せっかくの話し合いの内容を記録しておきたいと思う。 ***** A:このた…

今年も手帳と共に

2018年になっている。 昨年の正月休み明けに「2017年になっている」と書いてからあっという間に一年が経ち愕然とする。何がそんなに忙しかったのか、秋ごろからブログも更新しないまま数か月。諸々の締め切りに追われていたはずだが、そんなことばかりでいい…

金木犀が見えた

今年の金木犀は視覚から入った。これまでにないことだ。 10月に入っても蒸し暑く、本来今頃は金木犀が香っているはずであることもすっかり忘れていた。温暖化の影響で少しずつ季節がずれているのだろうか?取材先の水戸市内で移動中に車の窓から、道路沿いの…

地層処分って本当にできるの?④ 異なる立場から

北海道・幌延行きに先立つ7月14日、地層処分をテーマにしたドキュメンタリー映画『チャルカ』を観た。 上映会の主催者で私にも声をかけてくれたのは、フリージャーナリストの稲垣美穂子さん。稲垣さん自身、2012年に地層処分をめぐるドキュメンタリー映画『T…

地層処分って本当にできるの?③ 幌延深地層研究センター見学

翌8月8日の朝、幌延に向かう。稚内から車で小一時間ほど。北海道縦貫自動車道が完成するのはまだ先のことのようだが、並行して走る国道40号線の自動車専用道路である幌富バイパス、豊富バイパスが開通している。幌延町役場の立派な建物の前を通って道道121号…

地層処分って本当にできるの?② 稚内へ飛ぶ

前に北海道に来たのは30年以上前の学生時代だったか。そして稚内は初めてだ。8月7日。心配していた台風にも遭わず着陸前には窓から利尻富士がきれいに見えた。 せっかくの機会なので、宿泊先に移動する前に宗谷岬に寄ることになり、稚内空港から宗谷湾の海岸…

地層処分って本当にできるの?① 「科学的特性マップ」公表

原発から出る高レベル放射性廃棄物(いわゆる「核のごみ」)をどうしたらいいのか? 日本国内で地層処分を研究している拠点の一つ、北海道にある幌延深地層研究センターを訪ねることになった。今年の初め、この問題を考えるために岐阜の瑞浪超深地層研究所を…

中学生サミット2017その⑤ 六ヶ所村からの手紙

今年の初め、「中学生サミット2017」に同行し、原発の「核のごみ」の地層処分について最先端の研究施設を見学した上で中学生なりに考えて話し合うというユニークな試みを取材したことは、以前のブログに書いた。 中学生サミット2017その① 瑞浪超深地…

もし高校生がプッチーニのオペラ『蝶々夫人』を観たら

「もしドラ」のような仮定の話ではなく、実際に新国立劇場はオープン翌年の1998年以来「高校生のためのオペラ鑑賞教室」を開催しており、毎年約1万人の高校生がオペラを観る機会を得ている。ほとんどの生徒にとっては「初めてのオペラ」だ。その中で最も頻繁…

ウェイウェイさんは今どこに

5月の半ば以降、怒濤の取材と原稿書きに明け暮れて気がついたら猛暑の残暑。北海道への一泊取材ツアーから帰ってきた翌日、二胡奏者のウェイウェイ・ウーさんのメルマガが届いた。「次は北海道!」と。そうか!ウェイウェイさんのソロデビュー15周年記念コン…

福島の今を訪ねるバスツアー③里山の守り人

福島県内の浜通りを国道6号線沿いに富岡町まで南下した後、バスは山間の川内村へ向かった。 川内村は震災後、全村避難を余儀なくされた。山々に囲まれた地形に守られて放射線量は比較的低かったものの、福島第一原発から30km圏内ではあるし、当時は正確な情…

福島の今を訪ねるバスツアーその②無人の浜通り

2011年の震災当時、息子たちが既に中高生だったからか、乳幼児を抱えたお母さんたちほど放射線量に不安を感じることはなかったが、それも日々の忙しさに取り紛れていただけなのかもしれない。それよりも学校が平常通りに機能してくれることのほうが関心事だ…